卓球の愛ちゃんこと福原愛が勝てなかったという藤井寛子さんは日本代表となりましたが、世界では通用しませんでした。7歳年下の愛ちゃんは五輪2大会連続で銀と銅のメダルを獲得できました。愛ちゃんには勝てる藤井が勝てなくて、愛ちゃんが世界で活躍できたのはなぜでしょうか。
藤井寛子と福原愛の対戦
全日本卓球選手権ダブルスで2009年から2012年まで4連覇した藤井は7歳年下の福原愛と何回か対戦しましたが、小柄な福原には負ける気がしなかったそうです。7歳も離れていると対戦することはめずらしいのですが、いつも藤井の方が優勢で強かったようです。
藤井は日本人女子としては大柄な体格を生かしてパワフルな両ハンドドライブで福原のボールをことごとく返してしまい、負けることはなかったようです。まさに福原にとっては天敵そのものでした。強烈なドライブで攻めまくる攻撃に苦手意識もあったのでしょう。
藤井の弱点
日本生命に入り国際大会で活躍しようとしていた藤井ですが、なかなか外国人選手に勝てませんでした。その理由は、藤井以上に大柄でパワーのある選手が多く、パワフルなドライブをことごとく打ち返されてしまうからです。
国内では小柄な選手が多いので持ち前のドライブが生かせたのですが、同じような攻撃スタイルの外人選手には歯が立たなかったと悟り、藤井は「自分にがっかりした」と反省しています。
福原の強み
14歳から日本代表となって活躍した福原は、平野早矢香、石川佳純とともに2012年からオリンピックで2回連続メダルを獲得しています。
それまでは藤井と対戦してパワードライブの選手にはどうしたら勝てるのかを常に考え練習してきた福原ですが、それが外国人選手に対する対策にもなっていたのです。
小柄な福原が台の前に張り付いて返すスタイルが世界に通用するまでになったのは、藤井選手タイプの攻略をするための努力があったからなのでしょう。
まとめ
オリンピックではリザーブの藤井が3人の中をうまくまとめてくれたようです。福原は藤井がいたおかげで気持ちがバラバラだった3人をまとめ、オリンピックの団体でのメダルに繋がったと言っています。藤井も自分にできることを考えて、年上の役目としてチームをうまくまとめようとしたのでしょう。藤井は日本の女子チームを支えた立役者のひとりと言って間違いありません。これからの日本の卓球界も世界の頂点を目指して頑張ってもらいたいものですね。