セブン&アイ・ホールディングス(HD)は、スマートフォン決済サービス「セブンペイ」を9月末で終了する方針を固めました。
セブンペイサービスは7月1日から始めたところ、何者かに不正利用される事件が発生し、セキュリティー対策に時間がかかり、信用回復も難しいことから撤退を決めたとのことです。
このサービスが終了になり、今後の対応や返金方法、払い戻しなどについてお知らせします。
返金方法、払い戻しについて
- クレジットカードでの不正利用にあったユーザーに対しては、カード会社と連携し、引き落としを停止する措置を実施。
- 引き落としが間に合わなかった人やデビッドカードで被害にあった人に対しては、払い戻しを行うとしています。
- サービス終了にともない返金が発生しますが、返金の方法は追って案内するとしています。「関係各方面のご指導を仰ぎつつ、遅滞なく進める」としています。
- チャージした分はお店で使うことができますが、現金と併用したり、現金に変えることはできないようです。残った分の返金方法は案内を待ちましょう。
被害の大きさ
- 不正利用の被害額 3861万5473円
- 被害人数 808人
(7月31日時点)
7月中旬以降の新たな被害は確認していないと発表しています。
問題発生の要因
外部調査の結果、リスト型のアカウントハッキングの可能性が高いと判明しました。
7payに対する攻撃が発生した要因については以下の3つの要因があると言われています。
- 7payに関わるシステム上の認証レベルの不備 ログイン対策、二要素認証などが十分でなかった。
- 7payの開発体制の不備 グループ各社が参加していたが、システム全体の最適化を十分に検証できていなかった。
- 7payのシステムリスク管理体制の不備 総合検証、相互牽制の仕組みが十分に機能していなかった。
まとめ
便利なサービスを展開しようとセブン&アイ・ホールディングスがはじめたスマホ決済サービス「7ペイ」が3ヶ月でサービス終了となってしまいました。
新たなスマホ決済サービスについては何も決まっていないようですが、ニーズがあるのでチャレンジしていきたい意向があり、今後の開発に期待しましょう。